日本の保守、日本のトラウマ その3
歴史修正主義の向こう側
歴史修正主義の向こう側になにがあるのか?
彼らが頑なに見ようとしないもの、その深層心理になにがあるのか?
彼らが決して見ようとしないもの、
★日本人兵士たちの記録:回想記、戦記、日誌、日記本
★生き残った被害者たちの膨大な数の証言
★敗戦直後、三日三晩に渡って公文書を焼いて消滅せしめた事実
★海外の不都合な事例:中国韓国以外の出来事、フィリピン・インドネシア・マレーシア・オランダなど、
そして、それを認めさせようとする言論・言辞への過剰な反発の向こう側にあるもの 例ネットで見たある主張:
>>「日本をダメにしてきた元凶は?祖国を嘲笑し、貶め、未来を否定する言葉を口にする。日本の敵は中国でもロシアでもアメリカでもなければグローバル資本でもない、本当の敵は“誇りを失った日本人”」 「英霊を冒とくした罪は万死にあたいする。死ね!」<<
日本は不当に貶められているという思い。
:勝利者の敗者への一方的断罪だ。
理想化された「美しき旧き日本」を旧帝国日本に求める懐古趣味
中国・朝鮮への反発
:首相の靖国参拝は日本の勝手で内政干渉、従軍慰安婦・南京事件は「中・韓」の捏造ウザ!
左翼思想への幻滅
:ベルリンの壁、ソ連崩壊以降の現実の共産主義の内実の暴露、毛沢東の文化大革命、カンボジア大虐殺などから左翼的と思える主張への疑惑と不信感。
反日勢力によって日本が誹謗中傷されているという思い
これらを背景に
歴史修正主義がなし遂げようとしている野望は 今の日本人に「大東亜戦争 聖戦論」を歴史的真実として認めさせようとすること。
但し、真偽の問題としてではなく、 プレゼン的言論で日本人個々の愛国的心情に訴え多数の声とすることによって決しようとすること、
-それを彼らは[歴史戦]と呼んでいる。 論争ではなくオルグ戦なのだ。
中国・韓国をウザ!と思わせ、その主張に疑問・疑念・不信感を抱かせ自分たちの側へ一歩近づけさせるのを目的にした宣伝活動で、内容がたとえ少々間違っていようと気にしないプロパガンダの類
少しこの過程を丁寧に見ていく、
戦前の皇民教育の刷り込みによって成立した当時の個々人の戦争への主観的な思い!
実際に戦争に行って生きて帰ってきた人々ではなく当時少年であって、理想化された日本のイメージを持ち続けた者たちの思いと戦死者たちへの思い。
その思いの中にある「大東亜戦争」だけが本当の真実であり、総てであると思わせそこへ導き入れる。
真偽の事実問題を、心情の真実問題へ転換させそこへ導く、
そして従来説、彼らが自虐史観と呼ぶものに、あらゆる難癖をつけて胡散臭げと思わせ史実論争を混乱させ惑わせる。
後は相手の愛国的心情に訴えかけて自分たちの側に一歩近づけさせるかうまく取り込む。 そのようにして取り込まれた彼らがまた新たな同質の宣伝活動の始点となりさらなる広報活動を展開するというねずみ講やマルチ商法みたいな構図である。
真偽の事実問題ではなく、政治問題として強引に多数決でこの問題にけりをつけようとする志向性が強く思想戦
そういった相手と論争するのは大変だ。しかも初学者がGoogle検索で調べた時に、歴史修正主義に影響されたまとめサイトが数多くヒットし、無意識に「嫌中・嫌韓」的情緒に引きずられ誘導ないかが心配である。
歴史修正主義には日本人を誘惑して劣化せしめる悪魔のプログラム
日本人劣化プログラムの面があるので危険なのだ、それに気づかないと関東大震災での朝鮮人虐殺事件の加害者になりかねないのだ。